死んだ町
東日本大震災に関する福島について、一部の行政や政治家が不適切な発言をして物議を醸していました。
「福島は死んだ町」
「放射能では誰も死んでない」
「放射能を移してやろうか」
・・・言葉もありませんね(苦笑)
言った本人は、きっと冗談のつもりだったのでしょう。
けれど、被災して苦しい思いをしている人、不安を必死で打ち消しながら、明日をも知れぬ生活をしている人、身内を亡くした人・・・。
それらの発言を聞いて受け流せるほどの心の余裕があるはずはないのです!
あまりにも不謹慎な言葉だと思います。
正直、そのような人に日本を任せておいていいのか、と不安を隠しきれませんでした(汗)
確かに福島は「生きた匂いが消えた町」ではあります。
それでも、そこで必死に命を繋ぎ生きていた・・・まだ生きている生き物がいるのです!
電気屋の前で凛と立つダチョウのつがいや、アスファルトの道路を歩く牛、道に溜まった水たまりに突っ伏すブタ。
そんな汚れた水でも、動物たちにとっては貴重な水です。
2011年4月・・・震災から1か月。
異常な景色から目を逸らし、人間の不都合を隠すように・・・。
傷ついたペットを閉じ込めて、福島20キロ圏内は「立ち入り禁止」を決めたのです。