「まだ、終わらない・・・」

2011年3月。

あの日の震災は、全ての人間やペットの運命を大きく変える出来事でした。

多くの人が、震災当時の「あの日」のことを振り返るたび「まだ、終わらない・・・」「何も変わってはいない・・・」と感じています。

あの日、どうしてもペットを置いておけなくて、周りの人に非難されるのを覚悟で、被災地にペットを連れていった人。

自分の身もどうなるか分からない中、可愛がったペットの捜索を決行する人。

置いてきたペットの安否を気にしながら、なす術もなく途方に暮れる人。

家畜と共に生きると決めて「警戒区域」に残った人。

探し続けたペットと再会を果たせず、後悔に苛まれる人。

やっと会えたペットなのに「今は引き取れない・・・」と自分を責める人。

家族を亡くした人は、震災のことを口にするのも怖いといいます。

津波を間近に経験した子供は極端に水を恐れ、未だにプールにさえ入れないそうです。

過去のこと、と割り切りながら、思い出にするには、もう少し時間が必要なのです。

「なるべく遠くへ!」と願う人。

「馴染みのある土地から離れたくない!」と踏ん張る人。

夫婦や親子の間でも意見は食い違います・・・。

このページの先頭へ